鵡川河口干潟の自然

鵡川河口干潟

鵡川河口干潟の自然 鵡川河口干潟

 北海道で5番目の長さをもつ鵡川(全長135q)の河口部には干潟が形づくられています。鵡川の名が「ふさがる川」に由来することも河口に砂がたまりやすいことを物語っています。
 この干潟とその周辺は渡り鳥であるシギ・チドリ類の重要な中継地となっており、鳥獣保護区に指定されています。春5月と秋で8〜9月に多くの渡り鳥が飛来しており、これまで50種類近くものシギ・チドリ類が記録されています。
 近年は海岸の浸食などにより、かつての干潟がかなり減少してきていますが、ショウドウツバメのコロニーがあったりハヤブサが姿を見せるなど、依然として鳥類にとって重要なところです。



主な野鳥

 野 鳥 名

主な飛来時期 主な飛来・観察地点
【シギ・チドリ類】 ダイシャクシギ  チュウシャクシギ  オオソリハシシギ トウネン  ハマシギ  アオアシシギ  メダイチドリ  ダイゼン 春・秋 @A
オオシギ 4〜7月 AB
【ワシ・タカ・ハヤブサ類】 チューヒ 春〜秋 B
ミサゴ 春〜秋 B
オオワシ  オジロワシ  ノスリ 11〜3月 @A
ハイタカ  ハヤブサ 春〜秋 @AB
【ガン・カモ類】 キンクロハジロ  ホオジロガモ  スズガモ  マガモ  ヒドリガモ  ホシハジロ  オナガガモ  オオハクチョウ 10〜4月 @ABC
【カモメ類】 ウミネコ  オオセグロカモメ ほぼ1年中 @
シロカモメ 11〜3月 @
【サギ類】 アオサギ ほぼ1年中 @BCD
ダイサギ @BD
【ツバメ類】 ショウドウツバメ 6〜7月 @C

シギ・チドリ類と干潟 シギ・チドリ類の飛行ルート

 シギ・チドリ類は、主にゴカイやカニ、貝類など干潟の砂泥に暮らす生き物を餌とする渡り鳥です。シベリアなど高緯度の地域で繁殖し、東南アジアや南半球で越冬するものが多く、その途中で日本各地の干潟に立ち寄ることから“旅鳥”とよばれています。
 この仲間は餌を探す動作がユニークで、くちばしを水に突っ込んだまま魚を追うアオアシシギ、石をひっくり返すキョウジョシギ、その語源のようにちどり足で餌をついばむシロチドリなどが見られます。餌の種類や採り方に応じてくちばしの形も、上に反ったり下向きに曲がったりとまちまちです。望遠鏡で良く観察してみてください。


干潟は豊かな生き物の宝庫 ダイゼン

 干潟は潮がひいた時に出現するもので、有明海のような内湾に出来るもの、風蓮湖やサロマ湖のような汽水湖畔にできるもの、そして鵡川にように河口にできるものがあります。
 そのようなところは海水と栄養を含む淡水とが適度に混じり合い、豊かな生態系が形づくられています。鵡川干潟の砂泥の中にもゴカイやイソメが、多いところでは1uに数千匹にも及び、鳥たちの重要な餌となるとともに水質を浄化する働きをもっています。





最初のページへ戻る 前のページへ戻る