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男性にとって、このような経験はまさに屈辱的です。勃起不全を治すにはまず、その原因を知る事です。その原因が心理的なものか、ペニスの器質的異常(神経、血管、ホルモンなど)によるものかを調べることです。
その診断方法の一つは、夜間のレム睡眠期におきる生理的な勃起現象があるか否かを調べる方法です。例として、就寝時につながった切手をペニスに巻きつけておきます。勃起現象があれば、朝起きた時に切手が切れており、正常であることがわかります。
勃起機能は正常なのに勃起不全になってしまう場合は、心因性の勃起不全と考えられます。この場合は、性的パートナーを含むカップルでの行動療法による治療が主体となります。
一方、器質的勃起不全の場合、ペニスの血流を増加させる薬物の内服や、薬物のペニス海綿体内注入療法、または人工支柱(プロステーシス)をペニス内に埋め込む方法などがあります。最近はペニスの血流を増加させるPDE-5阻害剤が主流になっております。
勃起不全治療薬バイアグラがこのほど日本でも承認され、1999年3月に発売されました。このためか最近、バイアグラに関する問い合わせがおおくなってきています。
バイアグラは勃起を持続させる効果があり、服用すると1時間ぐらいで効果が現れ、勃起持続時間が30分から数時間に長くなります。しかも勃起不全患者の約7割に効果があるといわれています。
勃起のメカニズムは、性的刺激により脳から出る性的刺激信号が、ペニス内の化学物質である環状GMPは陰茎海綿体平滑筋を弛緩させ、血液が動脈に流れ、勃起がおきます。バイアグラは環状GMPを分解する酵素の働きを抑えることで勃起を持続させる効果を持つのです。
しかし、バイアグラは同時に全身の血管に対しても拡張させる作用があるため、頭痛や顔面紅潮といった軽い副作用を起こすことがあります。更に心臓病などニトログリセリンを飲んでいる人は血圧が下がり過ぎ、死亡してしまった例の報告もあります。
バイアグラは、勃起不全で悩む世の男性にとってはまさに夢の薬ですが、まず、専門医の診察を受けることが大切です。
内服のED治療薬がED治療を変えた。
近年、バイアグラの他にPDE-5阻害剤として2004年レビトラ、2007年シアリスが日本で発売されEDで悩む熟年男性の夢の薬となってきております。
1.ザルティア(5mg)は1日1回内服
プラセボと比較し、下部尿路症状に対して有意な治療効果を認めた。
2.ザルティア(5mg)は1日1回内服
α-1ブロッカー(タムスロシン)と比較し、下部尿路症状に対してほぼ同等の効果あり
3.ザルティアはEDに対する効果を認める。
α-1ブロッカー(タムスロシン)はEDに対する効果は認めず